溜め池横の用水路で見つけたグッピーです。画像手前のメタリックな極彩色の身体は雄、奥にいる大型で地味な身体は雌です。
2000年9月に発見し、10月8日に採取しました。場所は明石市大久保町江井島にある南側の皿池の用水路です。
メダカとは親戚というかなんというか。とりあえずメダカはメダカ科メダカ属、グッピーはカダヤシ科グッピー属に分類されているようです。
ご存じのとおりグッピーは熱帯魚です。元々は南アメリカ産ですが、今じゃ東南アジアやハワイあたりでも野生化したものがいるとか。
雌の腹の辺り、暗赤色のモノがありますが、卵です。メダカは卵生といって卵で生まれて孵化し育つというものですが、グッピーやカダヤシは卵胎生と言いまして卵はできるもののそのまま腹の中で育ち、稚魚の状態で生まれてきます。人間などの場合はへその緒を通じて親から栄養をもらいますが、卵胎生というのは卵黄の栄養のみで育っていくそうです。
日本では沖縄や温泉地など暖かいところで繁殖しているそうですが、瀬戸内気候の明石市内でもどうやら年を越して繁殖しているような感じらしいとかいう話を聞いたり。水深がある程度あるところならおそらく水底は4℃を保つはずですけど、そんな水温でもグッピーって生き残れるんでしょうか? もしかしたら水温が年中暖かい部分があるのかもしれませんが。
ただここ数年の気温を見るかぎり、グッピーにとって水温の点だけはあまり気にしないでもいいような状態になってきてるように思います。住むには水質なども関係してきますが、グッピーはカダヤシよりも水質の悪化に強いそうなので、水質に関してはよほどでない限り大丈夫なのかもしれません。
21世紀半ばには日本の魚として本に載ってるんでしょうね。
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