明石の浜で拾った貝殻です。色鮮やかというのはちょっと中途半端な色彩の巻き貝です。たぶんイシダタミガイだろうと思いますが色がちょっと特徴的なのでもしかしたら違う種類かなあ…… という気もしますが、これくらいの特徴なら個体差ってことで片づけられてしまうものかもしれません。生体であれば、蓋もついているし本体の色なども判れば名前もはっきり判ったかなあとも思いますが。
イシダタミガイというのは貝殻にはいるスジが石畳の模様みたいなやつです。そういう貝は他にもあるようですがその辺は貝の載っている図鑑を見るといいです。ちょっと大きめの本屋の趣味とか実用コーナーとかのあたりにいろいろあると思いますよ。磯では割とよく見かけます。結構歩く速度が早いです。
話は変わりまして。金網にアルミホイルを敷いてイシダタミガイを乗せ、火にかけて調理すると結構美味いです。イシダタミガイ等は蓋が薄いのでこの方法でも大丈夫ですが、多少分厚い蓋をもつものは、この方法で火にかけると蓋がふっ飛ぶ事があるので注意してください。
以前、内緒で教えていただいた事なんですけど、このイシダタミガイの蓋を突いてつついてぐーーっとつつくと、中からカイヤドリヒラムシなんて名前のヒラムシが出てくることがあります。ムシと言っても昆虫じゃなくて、小さくて楕円形をしてて薄っぺらい、足が無くて体全体でずりずりと動く生き物です。何匹も大量に出てくることがあるので、人を驚かすのにはけっこういいネタかもしれません。
そういやイシダタミガイを食った時、このヒラムシの事は気にしませんでした。たぶん熱くなってる最中に逃げ出したか、貝と一緒に煮られて死んだかのどっちかでしょうから、どっちにしろ死んでますね。
1999年6月20日の時点では、この貝殻にはホンヤドカリが住んでました。
2003年7月16日撮影。海藻が腐るほどあった海岸にいたものです。うっすらと緑色の藻(?)に被われているのか、色はくすんでみえます。
持ち上げてみました。身体を殻に引っ込めてもすぐ出てきます。引っ込まないのもいたような気がします。真ん中やや右に見えるのは目?
しばらくすると身体を出してどこかにくっつこうとします。