学名は、『日本淡水産動植物プランクトン図鑑(2002年7月10日初版第1刷発行)』より
2003年7月23日から2003年7月29日まで「ニセオオミジンコ」という事で公開していましたが、「タイリクミジンコ(ニセオオミジンコ)」に変更します。
ご指摘を戴いたどろおいみじんこさんからDaphnia similisが掲載されている本を教えていただいたので、県立図書館にいって確認してきました。本は以下の2冊。
『日本淡水動物プランクトン検索図説』は和名の記載はありませんでした。中国、北米、ヨーロッパに生息し、日本にも近畿や名古屋で確認されているとのこと。
『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』は新称としてタイリクミジンコの名前が付いています。中国大陸からの外来種と考えられる
との事です。移入された魚とかにくっついてきたんでしょうかね。
プランクトンの外来種だと……。仮に繁殖力が強いうえに魚に食べられないような仕組みを持つような(トゲがあるとか毒があるとか)プランクトンが移入されたら、その水系はダメになってしまうかもしれませんね。
2002年8月16日に公開してから2003年7月23日まで「ミジンコ」という事で公開していましたが、2003年7月20日にメールにてご指摘を戴きました。
まずミジンコ(Daphnia pulex)にしては頭部の形状が違うので、ミジンコではない可能性が高いとの事。これは北隆館『新日本動物圖鑑[中]』で調べましたが確かにそのとおりでした。……2002年当時、最初に学名を調べたのがこの本だったのです。図と写真とをあまりよく見ないで適当なこと書いてるのがバレバレですね。すいませんすいません。
で、Daphnia similisの可能性があるのではないか(和名:ニセオオミジンコ)との事なので調べてみたのですが、『新日本動物圖鑑[中]』にはニセオオミジンコが掲載されておらず、Webの坂田明さんのサイトでニセオオミジンコの画像をようやく見ることができました。似てるなーというくらいしか判りませんでしたが、少なくともミジンコではないなという事が判りましたので、訂正しておきます。
また、以降に出てくる私の文章内(2002年8月16日に書いたもの)での「ミジンコ」は、「みじんこの仲間」くらいに思っていただければと思います。思ってください。信じちゃダメよ。とりあえず表記もカタカナからひらがなに変えときますね。
という事でご指摘ありがとうございました>どろおいみじんこさん
みじんこもマルミジンコやらゾウミジンコやらいろいろと種類があるんですが、この画像のはたぶん「ミジンコ」「タイリクミジンコ(ニセオオミジンコ)」と言われるヤツだと思います。田んぼとか池とか行けばいます、たぶん。なにやら早朝に行くと水面近くに集まってくるので、大量に捕まえる必要がある業種の人は朝の4時だの5時だのから池に採取しに行ってるようです。そんな光景をニュースで見ました。商売やったら自分とこで増やせよ。
コーヒーの瓶でもコップでも、適当なビンに水ごと入れて観察します。みじんこはピンピン跳ねるように泳いでます。見てると結構面白いです。舞台美術の妹尾河童さん、ミュージシャンの坂田明さん等をとりこにした魅力が判るような気がします。お願い判って。
一番上の画像、下にみえるのはスチールの定規。机の上に白い紙をおき(濡れるとだめになるのでプラ板とかの方がいいかも)、定規をおいた後、水とみじんこを入れたシャーレを置いて撮影してます。定規の先端は0.5mm毎に目盛りが切ってありますが、この画像の部分は1mm毎に目盛りを切っているところです。ということでこのみじんこの幅は約1mm、長さは約1.5mm程度だという事が判ります。体の中、「し」の文字に似た茶色の部分がありますが、これは消化器官でしょうかね。このみじんこはピンク色っぽいですが、茶色のものも緑色のものもいます。食べ物や生息場所の水によって変わるのかもしれません。と、さっき思いついたようないい加減なことを書いておく……。
みじんこを前……、か、後ろかどっちかから見たところ。ピコピコ跳ねる腕のようなものが左右に出ています。中央の黒いのは眼? 一つしかないんですけど、これって一つ目?
大きさの違うみじんこ2匹。消化管(?)の色が違います。
眺めていると面白い生き物ですね。
みじんこと(いろんな意味で)関係するサイトなど。