学名は山渓カラー図鑑 日本の樹木[特装版](1996年11月30日 5刷発行)より
昔から日本にはなじみの深い木ですね。中国原産で、日本には奈良時代以前に来たそうで。花を愛でたり短歌に唄われたり、梅干しや梅酒として利用されたりなど、身近な植物でもあるように思います。庭にこの木を植えているところもけっこう多いように思いますが、地域によっていろいろあるかもしれません。
私はこれと桃の花の区別がつかないのでした。近づいて香りをかげばなんとか判るんですが。
ちなみにここで撮影しているウメの木は「八つ房の梅」と呼ばれるものです。八つ房の梅で調べたところ、浄土真宗の開祖親鸞にまつわるものが多いようですが、私が撮影したものは赤穂浪士にまつわるものです。
木の近接画像。丸いコブと白いものがけっこう目立ちました。これって何なんでしょう……?
花の近接画像。八つ房の梅というとおり、めしべが複数見えます。これって園芸品種なんでしょうか?
すでに咲きおわった後。この花には実が5つなるんでしょうか。まだまだ小さいですけど、表面にうっすらと毛がはえていて確かに梅の実って感じがします。
柿本神社の八つ房の梅。竹で形が整えられているようですが、これって宝船のイメージでしょうかね。右後ろにみえる塔は明石市立天文科学館です。ちなみにこの境内を東経135度線が通過しています。
隣には曹洞宗の人麿山月照寺があり、ここにも八つ房の梅があります。日本庭園や鐘があり、いいところです。
明石市の柿本神社及び月照寺の八つ房の梅は、赤穂藩大目付だった間瀬久太夫正明が仇討ちのために上京する途中、成功を祈って手持ちの梅を植えたという話が伝わってます。月照寺の梅は3代目と書かれてましたが柿本神社のほうは特に書かれていませんでした。なんで2箇所にあるんだるろうと思ってたら、アサヒ・わいわい関西のぶらりひとある記 Vol.11に書かれてました。明治の神仏分離令で神社と寺に分けられたときに梅も分けられたらしい。それまでは神仏習合って事で神とされた柿本人麻呂と仏さんが一緒に祭られてたのかな。
他にもあるかなと思い探してみたら以下のような場所が。
岡山県玉野市等、他にもいろいろとあるようです。
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