このタンポポは、花の集まりを一つの花とした場合、がくにあたる部分(総苞というらしい)がそっくりかえっていません。ということで、元々日本に生えているものですね。というか、明治時代に日本に入ってきたセイヨウタンポポではない、ということは確実に判ります。
とすると、こいつは何て名前なんかなという疑問が湧いてきます。在来のタンポポにもいろいろと和名があります。カンサイタンポポ、カントウタンポポ、トウカイタンポポ(ヒロハタンポポ)、エゾタンポポ、シロバナタンポポ等。
シロバナタンポポは文字どおり花が白いタンポポなので、上記の写真のものとは違うことが判ります。
他のタンポポは互いに若干違いがあり、そこで区別してるそうです。と思ってたら最近、うちからもリンクを張らしていただいてます佐々木さんちのWebpage「Gen-yu's Files」の中の、ニホンタンポポと帰化タンポポの遺伝的関係という中で面白い文章を見つけました。在来種のいくつかは最近一種類にまとめられ、ニホンタンポポの名前で呼ばれてるらしいですね。佐々木さんが参考にした資料も同ページに書かれてますので、興味ある方は覗いてみてください。
ただ、この学名が正式に通用するモノなのかどうか不明なため、もし削除した方がよければその旨連絡くださればすぐにでも対処いたします。
最初の画像のより、若干大きいように思います。総苞の部分が反り返っていないのが判ると思います。総苞は茎のすぐ上の部分の「がく」のようなところです。よく見かけるタンポポはこの部分が反り返っているので、道端でタンポポを見かけたら花をひっくり返して見て観るのもいいかもしれません。反り返っているセイヨウタンポポなら、花を1年中みかけますので、よく判ると思います。
兵庫県の東播地域では、明石公園や加古川の平荘湖周辺でよく見かけます。田んぼのあぜ道などでもけっこう普通に見られます。他の地域ではどうなってるんでしょうね。
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