学名は保育社『原色日本帰化植物図鑑』(平成元年6月1日8刷発行)より
あぜ道でお馴染み、オオイヌノフグリです。クローズアップの画像の為に大きく見えますが、花の大きさは1cm弱で、地面近くに生えてます。
花の色が青というか瑠璃色をしてて、結構目につきます。
この植物の話として間違いなく出てくるのは、ヨーロッパ原産の帰化植物ということでしょうか。明治初期にきたらしいです。なんかそういうのが多いですね。人間の都合で来たのか、たまたま何かに種などがくっついて運ばれてきたのかは知りませんが。人間の行き来の幅が広くなると、それだけ流入/流出してくる生き物も増えるのはどうしようもないのかもと思ったりします。しかし、人間の都合でバラ撒くのはそろそろ考えたほうがいいとは思いますが。たとえば「地球に優しい」という、「カリスマ」と同程度のバカバカしいキャッチフレーズであちこちで育てられているケナフも、実際は大したことないぞという数値を公表してるところもありますので、別に「救世主」のようにもてはやすのではなく、単なる「外来種」として付き合っていく方がいいのではないかなと思ったりするんですけど。
そういやコレステロールの種類とかで使われる「善」「悪」とか「救世主」とか、なんかキリスト教関連で出てくるような単語をよく聞きますね。TVゲームのRPGでも当たり前のように使われてますが、なんか個人的には馴染めない単語だったりします。その言葉のイメージが「なんか嘘くせ〜」と感じたことはないっすか? ないっすか。そっすか。
この植物の話として間違いなく出てくる、もう一つの話題。それが、和名の由来です。
まず、「オオ」は大きいのオオですね。ちなみに大きくない「イヌノフグリ」という植物もあります。こっちは在来種みたいです。
続いて「イヌノフグリ」は、犬のふぐりという意味。さらに「ふぐり」というのは睾丸、俗に言う金玉です。ということで「オオイヌノフグリ」は、「でかい犬の金玉」という意味になります。ごめんね露骨に品性下劣で。
しかし花が咲き乱れる姿を見ても、これが犬の金玉にはとても見えません。これは、花が咲きおわったとにできる果実の形が、金玉を連想させるものだったので名付けられたようです。「イヌ」というのは植物の名前によくつけられてますが、その場合役に立たないモノとかいうニュアンスで付けられているものが多いように思います。ヒエに似てるけど食えない植物にイヌビエという名前が付けられている、等。オオイヌノフグリのイヌがどういう意味で付けられているのかは判りません。
やや下ネタというか、オヤジ的なネーミングのような気はしますが、洒落っ気もあって面白いと思ってます。「デカイイヌノキンタマ」よりは遥かにましでしょう、ええ。「チイサイイヌノキンタマ」とかあったらなんか面白いというか哀しいというか。
話は全然関係ないですが、昔社員旅行で台湾に行った時、鶏の金玉の料理が出たことがありました。食ってみると中から「ニュルッ」としたものがでてきました。あまり気分のいいものではなかったっす。この料理好きな方、すいません。私は今後永久に勘弁したい料理です。というか、白子の類いって魚にせよあまり好きじゃなかったりします……。
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