水面にヒシの姿が見えます。水面下にタヌキモの姿が見られます。
明石市や隣の加古川市あたりの播州地方など瀬戸内では溜め池が多いので知られています。知られてますよね? あいや、知らなくてもいいんですけど、とにかく池は多いです。古くからの池ではジュンサイやオニバス等も見られました。今は宅地造成等埋め立てが進んで、かなりなくなってはいますが。そういう古い池ではノタヌキモ、池の周りではモウセンゴケ、コモウセンゴケ、ミミカキグサ、イトタヌキモ、イシモチソウ等、湿地に住む食虫植物もいました。
1984年の時点で私が見た食虫植物の自生地は2ヶ所。うち、ノタヌキモがいた池(ジュンサイも生えてました)は1999年現在埋めたてられて住宅地になってます。もう一ヶ所はとりあえず今も生きのこっているようです。
ノタヌキモがいた諸池のすぐ南に池がありますが、ここは数年前にタヌキモが少し生えているのを見ました。しかし1999年6月現在、以前生えてたところにはタヌキモの姿を見ることができません。
という事で6月5日、他の池でタヌキモとかいないか〜とか、オニバスとかはまだ生きてるのか〜とかいったのを確かめようと、地図を見ながら行き当りばったりに溜め池巡りをしてみました。
いっきなり最初の池でヒット! 覗きこんでみたら紛れもなくタヌキモの姿! 周囲をコンクリートに囲まれ、ヒシや葦などは生えているもののタヌキモとかはいないだろうと思ってたんでびっくりしました。切れ端をうちに持ち帰り、現在育ててます。花が咲いて実がなったらノタヌキモかタヌキモか判りますね。
上の写真画像が、池で生えている様子。下のはうちに持ち帰って撮った画像です。
小さな丸い袋のようなのが判るでしょうか。ここにミジンコ等、水中の小さな生き物を吸い込んで消化(消化酵素を出す!)、吸収し、栄養とします。
もちろん、生き物を食べないと育たないってわけではないです。葉緑素を持つ植物なので、日光と水と二酸化炭素があれば育ちます。ただ、餌となる生物が多いと植物の個体も大きくなるようです。
ちなみに次の画像は、今回の自生地の様子です。
ここにはハスがかなり写ってます。向かって左の細く立ち上がった葉はガマ、じゃない? なんでしたっけ、名前がでない〜。
1999年8月14日に撮影。兵庫県社町の自生地で撮った花の画像です。
山吹色っぽい黄色ですね。
lf-x1@coomaru.com