学名はこけ その特徴と見分け方 北隆館(昭和64年1月15日 7版発行)より
初めてみたのは2002年8月25日の事でした。オニバスはどうなってるだろうと思い、自動車で30分かけて池に行ったところ、水際で妙なウキクサっぽいモノを発見。その日の午後から明石市内の池で開かれたオニバス観察会で聞いてみたところ、イチョウウキゴケという苔だと教えてくれました。苔ですかこれは!
ウキクサは花が咲いて種ができる種子植物です(花は滅多に咲かないらしい)。サンショウモは胞子で増えるシダ植物でした。でもってイチョウウキゴケは胞子で増えるコケ植物。
胞子で増えるシダとコケ。その違いはというと……、とりあえず「シダ コケ 違い」というキーワードで検索かけたところ、福原のページ(植物形態学・分類学など)の中の植物生態学の1.はじめにというページが最初にヒット。それによると、コケ植物とシダを含めた他の植物との違いには以下のようなものがあるそうです。
コケ植物 維管束植物 維管束を持たない 維管束を持つ。おそらくこのために、高さはコケよりはるかに大きくなる(ことが出来る) 茎・葉・根の区別がない 茎・葉・根の区別がある(シダ植物のマツバラン類を除く) 配偶体が胞子体より大きい 胞子体が配偶体より大きい
維管束ってのは水や栄養を運ぶ管のようです。人間で言う血管にあたるんでしょうかね。
イチョウウキゴケにもなんか筋のようなモノが見えるんですが、これは維管束ってやつじゃないんでしょう。ただ単に凹んでスジになってるだけみたいです。
ところでこれも絶滅危惧種と聞いたんですが……。確かにウキクサよりは見かけないですけど。
池で見つけた状態。左下にみえる楕円形の葉はガガブタの葉です。風で水面上のいろんなモノが打ち寄せられているので、藻やらなんやらいろいろ集まってます。
水面に何も浮いてないところに移して撮影しました。根……、じゃなくて仮根(?)がうじゃうじゃ生えているのがわかると思います。葉、じゃなくて葉状体を見ると「イチョウウキゴケ」という名前の由来もなんとなく判るのではと思いますがどんなもんでしょうか。
2003年7月31日撮影分に差し替え。以前公開してたのより近づいて撮影してます。表面は粒状という感じですね。
イチョウウキゴケがいた池です。奥の左にはハスが見えますね。池の中にはガガブタが生えまくってます。手前はガマです。
人影もなく静かな池なので、100年後も200年後もこのままでいてほしいなぁ……、というかそういう池が一つや二つないとマズイだろうと思ったです。
2003年夏、明石公園の堀の水面を埋めつくしているのを見つけました。写真画像は2003年7月31日のもの。ハスが結構生えているので水面が見えているところはそんなにはないんですけど、それでも結構見ごたえあるかもです。
場所は公園の東側の堀。明石小学校の向かいの堀の、一番南側。その後見たときはかなり減ってましたが、12月に見たときはまた水面を覆いつくしてました。氷が張るようになるとまた変わるのかな。
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