学名は日本水草図鑑 文一総合出版(1996年4月20日 第2刷発行)より
明石市の溜め池にうじゃうじゃいる水草です。兵庫県だけじゃなくて全国的にいるようです。何の本で知ったか忘れてしまいましたが、葉の形がひし形だから「ひし」という名前になったとか。確かにちょっとつぶれてますけどひし形の葉です。密生しているところは圧巻です。独特の模様にもみえます。着物とかに使われる日本の文様でこんなのがあったような気がするんですが。
ヒシが水面を埋めつくしているのをじっと見ていると、フラクタルとかマンデルブロ集合とか思い出します。Oh!XにX-BASICのソースが載ってたのでX68000でやったような気がします。……X-BASICだったっけ?
これのみ2002年6月13日撮影。縁はぎざぎざしてますが、葉の全体的な形はひし形ですね。貝か何かに食べられたのか、丸い穴がかなり開いてます。
黒くて横に2本のトゲが出ている果実が写ってます。ヒシの果実はこの画像のように2本のトゲが出てます。
同じ池で拾った果実。前の画像に写っている果実と違い、トゲが4本生えてます。これはオニビシの果実と思われます。指の大きさから果実の大きさも大体判るんではないかと思います。
水中に茎が伸びまくってます。茎からは根が多数生えてます。
白くて可愛い(かどうかは人それぞれ)花を咲かせますが、うまく撮影できてません。どなたか望遠レンズください。
そういやこの果実は食えるんでしたね。クリみたいな味とかなんとか聞いたような。
ということでヒシの実の中身です。表面が真っ黒のやつではなく、まだ緑色のを割ると中に白っぽい胚乳があります。ちょっと長細い豆みたいな形をしてて、生で食べられます。2002年8月25日に開かれたオニバス観察会で初めて食べたんですが、香りは栗っぽいんですが歯触りはシャリシャリしてておいしかったです。溜め池にはえてたやつなので菌とかいるんじゃないかとか思ったんですが、こういう種などの中は無菌状態なんだそうです。蒸しても美味しそうですが、個人的には生で食いたいです。
2002年10月21日撮影。枯れはじめているヒシですが、葉が外れた後の茎が妙に太ってます。もともとこんなに太ってたのか、それとも栄養をためこんでこの状態で冬越しするのか? ヒシは1年生なので冬越しはしないかもですが。とりあえずこの茎を見たとき、ワサビが浮いてるんじゃないかと思ったのは確かです。
果実は忍者の巻きビシの元祖として有名? 履物がわらじとかだった時代、この果実を踏みつけたら痛いじゃすまなかったかも。昔仕事中に5寸釘を踏みつけ、先っぽが足の裏に刺さったことがありました。湿ってたところだったので急いで殺菌。その後、とにかく「なぐり」(金槌)で叩けと言われ、しばらく足の裏を叩いてました。そうしないと傷口が固くなってしまうからだとか。何にせよ、膿みもせず無事に直ったのでよかったです。もしヒシの果実を踏みつけて怪我したら殺菌した後しばらく傷口を叩いてみるといいかもしれません。とはいえ、私はなーんにも保証しませんので〜。
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