学名は日本水草図鑑 文一総合出版(1996年4月20日 第2刷発行)より
ガガブタ。カタカナで書くと何の意味やらさっぱり判りません。ということで「ガガブタ 漢字」でGoogleを使い検索したところ、漢字では「鏡蓋」と書くそうですね。カガミブタ……、葉の形からそう名付けたんでしょうか。他の生き物の名付け方もそうですが、センスのいいというか品のある名付けですね。たとえ苦しい生活をしててもこの品の良さは見習わなければならないとふと思いました。生活苦しいのよ、ほんまに。
私の左手との比較画像。人差し指から親指のつけ根までが13.5cm。親指先端からつけ根までが6.5cm。これから葉の長さが約9cm、幅が約6cm程度だと思われます。『日本水草図鑑』によると、葉の長さは20cmくらいにもなるようです。
表面はロウでも塗ったかのようにテカテカしてますね。
花の近接画像。白くてまん中あたりが山吹色ですね。全体的に毛がはえているかのようです。丸っこいスイレンみたいな葉にこのような毛だらけの花が咲いてたら、ガガブタだと思ってもいいんでしょうかね〜。
この「毛」みたいなやつですが、花びら全体ではなく縁にしかないものもあるそうです。それはヒメシロアサザという種類の植物のようです。ガガブタよりも自生地が少ないようです。
花を指でつまんでみたところ。直径1.5cmってところでしょうか。がくが5枚あります。1枚は花の後ろ側にあって見えてません。
葉を少し引っ張りあげてみました。葉の少し下から茎(というか花柄?)が数本伸びてます。この先端に花が咲くわけですね。この画像のものはすでに花が咲き終わった後……、のものだと思います。
別のガガブタを少し引っ張りあげてみたもの。葉の下のほうから根っこみたいなものが幾本も伸びてます。前の画像と違って先端が尖ってるのが判ると思います。
この根っこ、長く伸びずに太くなり、小さなバナナのようになります。殖芽というようです。
外国にはこの殖芽がかなり太くて本当にバナナみたいなのがあり、熱帯魚屋等で「バナナプラント」の名前で売られてます。和名は「ハナガガブタ」というみたいで。水槽の中で育ってるだけならいいんですが、池などで増えてるところもあるそうです。困ったもんです。
葉の裏側。色自体は表側よりやや薄目って感じですね。
溜め池ではなく公園の池で撮ったもの。周りはコンクリートで固められてますが、そのコンクリートのところから生えてました。土がうっすら積もってるのかな?
全国的に少なくなってるようです。明石市の溜め池では結構よく見かける種類だと思いますが、埋め立てられたら一巻の終わりですからねー。明石市も永久に残しておく溜め池(とその周辺)でも決めといて、生物の保全ってのを考えとかないとまずいんじゃないかと思ってみたり。
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