学名は原色日本蛾類幼虫図鑑(上)(平成3年8月1日 第11刷発行)より
春の日、デジカメをもって適当なものを撮影に行く途中、道の上にある何かをおばあちゃんが割り箸でつまんでいるのを見かけました。その道の上にいる何かは動いていました。
何だろうと思い近寄って見てみたら……、写真のような強烈な姿をした毛虫が元気に動き回っていたのでした。20匹以上はいたように思います。
おばあちゃんに話を聞いてみると、植木に大量に発生しているので、箸でつまんで道に集め、近くの川に捨てるんだとか。確かに植木にはその毛虫がたかっていました。ただその植木、針葉樹だったのでびっくり。杉っぽい木にも毛虫ってわくんですね。
でもって1年以上たって5月24日。図書館で蛾類幼虫図鑑発見! 探したところすぐに発見。スギやヒノキに発生するんだそうです。集めて煮込めばいい香りがするんでしょうか……。
前(?)からみたところ。カラフルです。緑色のまるいのが2個ころがってますが、たぶん糞だと思います。道の上に結構転がってました。
植木の中にいるスギドクガの幼虫。体の色は保護色になってるんでしょうか。気をつけて見てみると結構見つかります。
最初の写真の元画像を、頭の辺りだけトリミングしたもの。側面にゴマみたいなのがくっついてるようにみえますが、気門なのかな?
おばあちゃん、そんなに素早い動作ではないのですが淡々と毛虫をとり、道の上で逃げ惑う毛虫をかき集め、ちりとりに掻き込んで裏の川に捨てに行ってしまいました。ちりとりから手に這い上ってこないだろうかと心配しましたが……、大丈夫だったんだろうか……。大丈夫だったようなんですが……。
なんといいますか、いわゆる団塊の世代より上の方って、落ち着いた感じがしながら肝が恐ろしく座っているというのを時折感じたりします。印刷屋で働いてたときも、8cmほどのスズメバチが入り込んできて仕事にならなかったとき、唯一活版印刷をしている最長年の方が手で追い払うのを見たときは凄いと思ったもんです。戦争を一回体験しているからかなぁとか勝手なことを思っているのですが。
lf-x1@coomaru.com