学名は『原色日本蛾類図鑑(下)』(平成3年2月1日 改訂新版8刷発行)より
夜中に部屋で見つけた蛾です。あまりにもかっこいいので撮影してみました。
紙を脚と床(壁だったかも)の間にゆっくり挿し込むと、逃げる奴は逃げるし紙の上に乗っかってくれるやつは乗っかってくれます。この蛾は素直に紙の上に乗っかってくれました。でもってゆっくりと撮影。まるでデルタ翼の航空機そのものです。
後ろから撮影。羽根を畳んだ状態で幅が27mmってところでしょうか。ケツにジェットエンジンを1基装備していますと言われても納得してしまいそうな姿です。
頭部の画像。頭部先端も複眼も触覚も何もかもかっこいいの一言。音速で飛んでも不思議じゃ無さそうな感じ。顔の断面は菱形になるんでしょうか。
腹部背中側の画像。毛というか棒状のように見えるのは鱗粉でしょうか。全体的に彩度の落ちた茶系統の色合いなんですが、この部分のみ蛍光色のような輝きをもっていました。色がついているんじゃなく光の反射の具合でこんなふうに見えるんでしょうか?
尾部の画像。小さな水平尾翼のようです。
視線を下げ、斜め前から撮影。実際には蛾がとまっている紙を持ちあげて撮影しています。ペガサスエンジン積んでそう。垂直離着陸するかも。
尾部下側から撮影。腹は赤茶っぽい色ですね。水平尾翼のような箇所は、2点から放射状に鱗粉が伸びているように見えます。
斜め後ろ上側から撮影。米海軍のスカイレイってこんな感じだったかなー。
スズメガの仲間って羽根をたたんでとまっているときの姿が非常にかっこいいというか、航空機が好きとかメカフェチの気がある方なら思わず見とれてしまいそうな造型をしてますね。
しかしこの蛾は、デルタ翼のような状態で飛ぶのではなく、とまって羽根を畳むとたまたまデルタ翼のような状態になるってだけなんですよね。とまっているときの羽根と、超音速で飛ぶ航空機の翼の形が一見似ているように見えるってのも不思議な感じがします。
和名の「ホウジャク」ですが、漢字で書くと「蜂雀」だそうで。ハチ+スズメ?
撮影後、この蛾をどうしたか覚えていないんですけど、蛾を食べた事は今まで一度も無いはずなので、たぶん外へ逃がしたと思います。
lf-x1@coomaru.com