近くの田んぼで見つけました、なにかの虫の幼虫です。顎が凄いです。体長はこいつで3cm程度。
ヘビトンボの幼虫にも似ている気がしますが、たぶんガムシの幼虫だろうと思います。ガムシってなんじゃいという事ですが、ゲンゴロウの小さい感じの虫です。水中を泳いだりする甲虫ですね。エラがあるわけではないので空気は空気中で吸います。この幼虫も、時々様子を見ると、逆立ちして尻の方を水面につけているのを見ることがあります。
昆虫は腹の横に小さな穴が並んでて、そこで呼吸をしたりしますが、水生昆虫ではケツの先っぽから呼吸をするものがあります。ミズカマキリ(自然で見たのは数回のみ)の成虫はケツの先から細い管が伸びてて、体は水中でもこの管を水上に出すことで呼吸をしたりしてるそうです。画像に写っている幼虫もケツの先で呼吸をしてるんだと思います。
画像を撮るため皿に移し変えてみたところ。頭が向かって右になります。
体をそらせて頭を上へ伸ばしています。このとき顎を動かしながらなにかを食べていました。この幼虫を移した時にホウネンエビが3匹一緒に入ってしまいましたが、そのうちの1匹を捕まえて食べてしまったんです。体液を吸うなどといったものではなく、文字どおり食べてしまいました。噛まれたら結構痛そうです。
まるで怪獣のようですが、そんなこと言うと怒るかもしれません。「ガムシ、怪獣じゃないもんー!」(CV:丹下桜)
この画像は若干小さいもの。左下が頭になります。先程の幼虫より顎の様子がわかりやすいかと思います。
右側に写っている植物は田んぼに生えてたものです。
1999年8月には兵庫県加古川市の田んぼでも何匹か見つけることができました。
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