学名は山渓フィールドブックス10 きのこ(1994年9月20日 初版第1刷発行)より
ツバキの花やどんぐり(コナラ??)の葉が降り積もる林にそれは生えていました。梅の写真を撮ろうと兵庫県明石市の柿本神社に行こうとしたのですが、その神社がある人丸山という丘を上っている時、石段のすぐわきにちょこんと生えていたのでした。なにかいそうな気がしたのでしゃがみこんでうろうろしてたのがよかったんでしょう。普通に歩いてたら見過ごしていたかも。
食えるヤツだったんじゃないかという記憶があったので採取し、近くにある県立/市立図書館で5冊の本をあたり、トガリアミガサダケだろうと判断しました。普通のアミガサダケと比べて縦方向の模様がはっきりしているのが特徴です。もしかするとオオトガリアミガサダケという種類かもしれませんが、食用になるのは同じのようです。フランス料理や中華料理で使われるみたいですね。なんにせよ、まさかこういうキノコに出会うとは思ってなかったので狂喜でした。春でも菌類はけっこう活躍してるんですね。雨が降った翌日とかはいろんなものが出ているかも?
上から撮ってみたところ。土は砂のような感じでした。小さい方の長さは10cm弱ということろでした。
家に持ち帰り縦に切ってみたところ。中は空洞ですね。とりあえず写真のものは私が食べ、残りは実家に送りました。
調理してみたところ。脂っこい料理にあうらしいので、野菜と一緒にバターで炒めてみました。味つけは粒状のコンソメ……。なんというかまぁ、面倒くさがりの独身料理ですので……。
干すと香りが増すとも聞きましたので、実家では日光に当てて干す事に。私はお先に毒味も兼ねて調理。切って、一旦熱湯で茹で、バターで炒めるというだけ。で、熱湯に入れたんですが……、あっという間に縮んでしまいました。写真では手前に黒い貝のひもみたいなのが2本見えますが、それがトガリアミガサダケの姿です。こんなの香りも味もなんも分かりませんでした。これだけのためにバターを買いに行ったというのにっ! 味を判ろうとすると少なくとも一人2、3本くらいは必要な気がしました……。
ちなみに「アミガサダケ」で検索してみると、『地球の長い午後』というSF小説に関するページが結構ヒットします。トガリアミガサダケは(たぶん)人間に寄生しないと思いますが……、もしかしたら……
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