メダカでもなくカダヤシでもなくグッピーが居そうな用水路をのぞきながら歩いていたとき、あぜ道に生えている草むらの中から少し見えていたヘビの抜け殻です。この日は1時間前にも60cm程度のシマヘビを目撃していたのですが、抜け殻を見つけられるとは思ってなかったのでびっくりしました。
手にとってみると頭部と胴体の2つに分かれているものの、ほぼ全身そろっているような感じだったので、これは珍しいと思い持ち帰りました。気分は公園で抜け殻を発見したTLSRの主人公でした。
胴体の部分を伸ばしてみたところ。これだけでほぼ1mあります。隣においている本はハヤカワ文庫。だいたいどのくらいの大きさか判りますでしょうか。
頭部の画像。胴体と違い、蛇腹のように前後が圧縮された状態になっていました。靴下を脱ぐときつま先を手でつまんで脱ぐんじゃなく、履き口からもう片方の足でずり下げて脱いだという感じでしょうか。
ゆっくり伸ばしてみたところ。破れるかと思い慎重に伸ばしてみましたが意外と楽に伸ばせました。約20cmというところです。触った感じは……、腰のある薄いビニールっていうところ、かな? 人間が日焼けして剥けた皮より強度がある感じです。
見えているのは背中の側。薄い茶色の帯が2本はしっていますが、それぞれの外側にもっと薄い帯が伸びています。ということで帯は計4本。帯が縦直線に伸びていることと本数、全長からたぶんシマヘビだろうと思ったわけです。
頭部先端。下顎もちゃんと残ってます。全体的にへこんだ感じがするのは、皮が裏表ひっくり返った状態になってるからのようです。ちょっと調べてみましたが、ヘビは脱皮するとき、靴下を裏返しにしてずらすように脱ぐんだそうで。口の開き方が、竹製のヘビ細工を思い出しました。
目の部分の近接画像。中側から撮っていますので、脱皮する前は外側だった面になります。光が反射しているので、目の形に皮がむけているのがわかると思います。
ヘビの目は透明な膜(うろこ)に被われており、脱皮のときにも古い部分が剥がれるんだそうで。『風の谷のナウシカ』で脱皮した王蟲の透明な目の箇所を切り取るシーンがありましたが、なんとなくそれを思い出しました。
尾の先端の部分。へこんでいるのは裏返して脱いだからでしょうか。
尾の先端から20cmほどの部分。腹側です。ここだけ違う鱗になってます。排泄口かな?
大きさの比較。1/6人形のハウスメイド、リリアンに持ってもらいました。ヘビ年の年賀状のネタはこれが多かったんではないでしょうか。といいつつ私は東京コミックショーのこのネタはあまり見た覚えがないんですが。
1.2mのヘビ(の抜け殻)を1/6人形が持つと、人形さんから見たら7m強のヘビになります。ということで7mを越えるヘビを巻くとどんな感じになるのかやってみました。ニシキヘビでこんなことやってる方もいますね。
なんか重たそうです。これが抜け殻じゃなく本物のこれくらいの大きさのヘビだと、全身ぐるぐる巻きにされてギュッと締めつけられたら死ぬかもしれません。
重たそうというか嫌なのかな。……リリアンはハウスメイドの仕事を辞めたほうがいいんじゃないかと考えているようです。