縮小してないパノラマ画像(画像サイズ 1260*440 、ファイルサイズ115kbyte)もあります。
「新池」という名前はすでに大久保町西島のものを公開していますが、今回のは西島の新池から西へ4km近く離れたところにある溜め池です。幹線道路から少し外れたところにある三角形の池です。
最初の写真は池の南側から北を撮影したものです。この画像の奥(北方向)200mくらいのところにJR神戸線(山陽本線)が通っています。
この画像では手前にホテイアオイが花を咲かせているのが写っています。左の金網に絡みついているのはアサガオでした。
植物はホテイアオイが多く、北側には1m近くも伸びている群落があります。「生き物の世界」の「淡水」で公開している「ホテイアオイ」のページは、すべてこの池のものです。
また他にはガガブタ(だと思います)、タヌキモ(ノタヌキモ?イヌタヌキモ?)等が生えています。タヌキモの仲間はかなり多く生えています。
魚もいるようですが(釣り客を見かける)、何がいるのかは判りません。鴨などの鳥もいます。ホテイアオイをかじっているようです。
この池ですが、どうやら元はもっと大きな池だったようです。
この池のすこし東側に「カゲユ池古墳」という円墳があります。昭和60年3月31日発行の『明石市史資料(考古編)第四集』によると、このあたりはカゲユ池というため池で、この古墳は島のように池の中にあったとか。他にも5基の古墳が近くに痕跡をとどめていたようです。地方卸売市場建設で池は埋め立てられ、古墳も1号墳を残して破壊されました。
国土画像情報閲覧システムで、昭和50年(1975年)3月8日とかかれている周辺の航空写真が公開されています(ckk-74-11_c15_7.jpg:4054*3724ピクセル)。この3月から4月は工事前の発掘調査が行われていた時期です。写真は右上から左下へ国道2号線が伸び、明姫幹線は工事中。ほぼ中央には雲楽池が写ってます。雲楽池の斜め左下、国鉄の線路から新幹線にかけて、工事をしている縦長の場所があります。この上半分がカゲユ池という池だったようです。下半分も池だったようですが名前は今ちょっと判りません。
この上半分の右に小さな丸い部分がありますが、これは保存されたカゲユ池古墳だと思います。左側の水が残っている三角形の部分が現在の新池です。
これよりもう少し古い航空写真か地図が公開されていれば、カゲユ池の形がはっきり判るのですが。ちなみにこの地図には今は埋め立てられて住宅地になっている青池(雲楽池のすぐ東にある縦長の池)や、上ヶ池(写真一番右の下のほう、新幹線西明石駅や国道2号線の上にある池)がはっきり写っています。
「カゲユ」というのは「勘解由」という、平安時代の官職名だそうですが、なんで官職の名前がついていたんでしょう?
1999年11月7日撮影。池の南西側から東を写したもの。池の中をカモが泳いでいます。こちらのほうへ向かってきてます。
ここのカモは、いつもこちらのほうへ向かってくるように泳いできます。で、途中で横へ曲がってしまいます。なんであんな動きをするんだろうといつも思うんですが。